2017年11月20日月曜日

街路樹の植え替え

プラタナスがつくる街路樹の風景は、さまざまな歌の中に織り込まれてきました。プラタナスの大きな葉は、街路樹にすると、とても風景になる樹木です。日本名でも、鈴懸の径(すすかけのみち)といえば、その言葉の響きだけで、とてもお洒落な街並みを想像します。


夏は木陰ができて温度の上昇を抑え、秋になると黄葉して街も色づきます。冬は冬で落葉して道が明るくなります。そして、このプラタナスは成長が早く、街路樹として使うと短い期間で立派な景観ができます。


同じようにケヤキもよく使われている街路樹のひとつです。日本の各都市には、ケヤキ通りと呼ばれる通りがあり、ケヤキは立派な街路樹に育っています。その他、サクラ通りというのもよく聞かれます。





この街路樹ですが、植え替えも進んでいると新聞に書かれていました。プラタナスは減ってハナミズキに変わっています。


じつは生長が早い木から、遅い木に変わっているのです。生長が早いと、年に2回の剪定も必要となります。結局、街路樹も大きくなりすぎると邪魔になるということでしょうか、それだけ管理の予算も必要となります。


こうした街路樹は、毎年若葉を芽吹き、落ち葉になって新陳代謝を繰り返していますが、街路樹そのものの新陳代謝は遅い方が良いという、人間の都合が働いています。


サスティナブルであるためには、どこかで変化してゆくという代謝が必要ですが、このわずかな数十年の間でも、学習をしながらでなければ、その真の答えは見つからなといことなのでしょうか。