2017年11月27日月曜日

ガーデンファニチャー

イギリス郊外のウェールズにあるガーデンセンターに行った時の話しです。緑に囲まれた田舎の中にそれはそれは素晴らしい人気のガーデンセンターでした。


もともとあった小川や森や湿地帯を散歩できるようになっています。そして要所にベンチやファニチャーが置かれ、休憩できるようになっています。しかも、そこでの一番眺めのいい方向に向かって置かれています。ガーデンセンターでの心地よい空間を楽しめる計算です。


でも、このことが分かったのは大分後になってからでした。家具などの配置は、そこでの癒され方、景観、そしてコミュニケーションなどに対しての配慮がされています。


一般の住宅でも、たとえ庭が広くとれなくても、中庭でのゆったり時間を過ごしたり、緑や庭に来る鳥などを楽しめる場所にはベンチやソファーがあっても良いと思います。庭を作るときには庭から見ても、ポーチから軒下から見ても美しく心地よい空間にし、その一番良い場所、方向に合わしての家具の設定が必要です。



お年を召した方が、冬の陽だまりの下で時間を楽しんだり、ガーデニング作業をしてお休みするベンチ。ダイニングからの連続で、食事を楽しんだり、お客様とミニパーティーを楽しんだり、夕暮れからのローボルトで癒されるガーデンライトで光を楽しんだり。たくさんの楽しみ方、過ごし方の中心には、何かしらの家具があります。


家と庭の暮らし方を同時に設計し、四季の美しい日本の住まいをいかにして過ごして行くか・・・


高齢化を迎える人たちが増える中で、住宅の箱だけの中で閉じこもってエネルギーをコントロールできるだけの住まいがベストとは限りません。庭に向かっての開放感ある家と庭は、家族の健康と幸せをつくる家になるのです。