2017年9月11日月曜日

インドアガーデン

ガーデニングといえば、屋外だけと思い込むのは禁物です。


リビングの窓は大抵、南や東の方に向けて設計されています。日光をこのむ植物にとって、リビングは理想の場所です。


リビングルームの壁面には棚をしつらえてウォールポットを飾ったり、壁面植物のツルものを下げたり、逆に上に沿わせたりして緑のインテリアを演出します。人にとってはプロテクトアイとして緑が目を癒します。その上に、緑は室内の空気を浄化し、また精神的にも近いところに生き物を置くと不思議なことにとても落ち着きます。


オーストラリアの住宅では、5番目の部屋からは自然の風が流れリビングルームやダイニングの大きな窓からは緑が気持ちよくデザインされたものとして見えます。窓外の条件が悪い地面でも、ポットをうまく利用して緑が一番よく見えるように演出しています。


今、都心では壁面緑化がすごい勢いで伸びています。商業施設や空港、駅、人の多いところでは、壁を圧迫感のある無機質で工業的なものにしないで、常緑性の寄せ植えのように見えるポット苗を入れた額縁を並べて壁面緑化します。





屋内においては、緑の寄せ鉢や壁面緑化に、ライトを上手に使って、光と緑をうまく配置すると、さらに素敵な空間に変化します。テーブルの上や壁面のウォールポットなどにライトがそっと降り注ぐようにあてられるとロマンチィックな演出となります。


人工的に作ったフェイクの植物などは置かないで、本物を置き時々交換する方が、変化とコーディネートが楽しめます。


ドイツの田舎の家に食事に招かれ何度かお伺いしたことがあります。昼間は緑が生き生きとしていた空間が、夜は光の照度を少し落とし、落ち着いた大人の雰囲気を醸し出すクラシックな空間に変わります。ゆっくりとした時間を過ごしてみると、植物たちの緑の光の関係で豊かな暮らしというものを味わうことができました。緑のそばにあることは、確かに暮らしの質が変わることなのです。