2017年7月31日月曜日

かかりつけの医者

急に体調不良になれば、なによりも医師に診断をしてもらうのが、いちばんの安心になります。とくに痛みを伴う症状が出た時には、誰かにすがりたい気持ちになるものです。そして、たとえその結果が、大したことではなくても、医師の診断があればひとまず安心します。


その医師がこれまでの自分の病歴を知り、体の癖やアレルギーなどを知っていてくれたら、本当に心強いものです。かかりつけの医師がいることは、なによりも安心できるものです。


ところが設備の整った大学病院や総合病院があれば、そこで診断してほしいと願う人も増えてきます。さらに、地域の人々のつながりが薄れてくるとなおさらです。そして大きな病院には患者があふれ、混み合ってしまいます。


こうした医療の偏りを是正するために、かかりつけ医を推奨しています。大きな病院では、地域の医師の紹介がないと、初診料が高くなり、医療費負担が増えます。まずは地域の医師にかかり、処置をしてから足りない場合に、大きな病院で対処しようとしているのです。


そのかかりつけ医として、総合内科医が役割を果たします。医学会では、このかかりつけ医を人口5000人当たりに1人の割合で、およそ2万5千人必要としています。


この数は、郵便局や小学校の数と同じくらいです。誰でもが同じように恩恵を受けるためには、きっと日本ではこれだけの数が必要なのでしょう。




良いかかりつけ医の条件には、4つのポイントがあります。


近くにいること、説明が上手なこと、どの病気でも診てくれることで、腕が良いことは4番目です。


もしかしたら、家のこともまったく同じです。大きな企業であるよりも、地域に根ざして、よく勉強している工務店を、かかりつけにしておくことに越したことはありません。