2017年5月1日月曜日

芽吹きが告げるもの

ガーデニングのある生活では、とても季節が待ち遠しくなります。基本的には、一、二年草、多年草、宿根草という区分があり、それらを組み合わせることで季節を通じてガーデニングが楽しめます。


一、二年草は主に種子を蒔き、球根植物は球根で増やしていきます。宿根草は主に、苗や株で植えつけ、また株分けなどで増やしていきます。


一、二年草だけですと、少し気が抜けるときっかけをなくし続けられなくなりますが、宿根草は毎年時期になると芽が出たり、飛び散った種が芽生えたり、根が繋がって広がったりします。


「ああ、庭は生きているんだ」という実感や「今年も春の季節や梅雨時季が来た」という季節感が湧きます。もちろん、手を入れてあげた分だけ、花々や木々は元気に育ちますし、手入れをしないと荒れ果てた野原のようになってしまいます。


自分のその折々の思いや、はやりの花々や色味を考えて、「よし、この花たちと今年はがんばるぞ…」なんて元気な気持ちももらいます。




植物たちには、人にとっての役目とか、効果がそれぞれ違います。五感を潤すようなものを計画的に植えていくとさらに楽しみが増えます。


暮らしの中で、また季節の中で、美しく咲く花々は心を癒してくれます。また、一輪を飾るだけでも家族にホッとした安らぎを与えてくれます。


香りのするハーブや香りの甘い花々、季節の主役の芸術的な花もあります。たとえばアジサイは、雨音で音楽を奏でる梅雨時の主役となり、心を和ませてくれます。イチゴはランナーを出しそれを手入れしてやるとちょっとしたおいしい果実を得ることができます。


そんな花々を眺めながら、簡単なスケッチをし、色合わせや高低差を考え、季節の変化を楽しみ感動のある庭はあなたに幸せをもたらしてくれます。


家だけでは、癒しや変化や楽しさなどすべてを表現できません。


ほんの塀の下の小さなスペースでも、ちゃんと排水と土と土留さえ作っておけば、豊かな気持ちになれるガーデンができあがるはずです。