暑さをどう涼しく過ごすか、色々な知恵がありますが、「緑のカーテン」をご存じでしょうか。主につる植物などを、窓を覆うように繁殖させたカーテン状のもので、生きた植物を主体とした構造物です。鑑賞や生育観察、収穫等の目的を兼ねているため、家庭を始め学校や公的機関でも用いられています。
緑のカーテンは直射日光をさえぎり、夏の強い日ざしをやわらげる効果があります。物質に吸収されて温度を上昇させる赤外線を反射し、また、葉の表面の気孔から水分が蒸散することで周囲の温度を下げます。エアコンの使用を20~30%抑えることができ、CO2(二酸化炭素)の削減にも貢献できます。植物を育て、花を咲かせる楽しみや、実を収穫する喜びのほか、緑の柔らかい光は目にやさしいなどの作用をもたらします。
緑のカーテンに向いている植物は、収穫を期待するならニガウリ(ゴーヤー)が人気です。病害虫に強く、日照と気温、十分な水があれば、簡単に育てられます。果実は苦味があり、食欲増進や夏バテ防止によいといわれています。
ヘチマは日当たり、風通し、水はけ、水もちのよい土壌を好みます。鑑賞用として楽しむほか、若い果実は野菜として食べられます。成熟した果実は、繊維をタワシなどに利用できます。
そのほかには、キュウリ、ヒョウタン、ツルムラサキなどもあります。花を楽しみたいのならアサガオ、ヨルガオ、フウセンカズラなどがよいでしょう。ヨルガオは「夕顔」という名でも流通している、アサガオのような形の白い花を咲かせるつる植物です。夕方から夜にかけて花を咲かせ、とても良い香りがします。夕涼みに外に出ると、ヨルガオの
香りがほのかに漂ってくるといのも、なかなか風情があって、良いものです。
